キャパの十字架
沢木耕太郎さんのキャパの十字架を読了。
最初はルポルタージュの文体を学ぶために手に取った本でしたが、客観的に書いており、実証もきちんと密にされている内容なので、いつのまにか引き込まれていました。
内容は兵士が打たれている写真を取ったロバートキャパを追求している。
あの衝撃の写真は本当に打たれた時を写したものなのか、と。
テレビでも2時間の特番にできそうなコンテンツを、読者を文で引き込む。
世界史を学んでいなかったので、ウィキペディア等見ながら、読んだ。
ルポルタージュって、社会問題やら蔓延る疑問やらを人に焦点を当てて浮き彫りにしていくものだけれど、キャパの写真に関してはただただすごいという感想だけで、何も疑問が浮かばなかった。
沢木さんの着眼点と写真に対するしつこさに感心。
自分の触れたもの、見たもの、感じたものには何かしらの発見と 刺激と少しの疑いが眠っているのかもしれない。
つな缶